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仕事人である私はフラッとこの長屋に立ち寄ったのだが、ある時、『電脳乞食』という者と知り合った。企業にメールで物乞いをしているという。結果、何度か成功しているようだ。
人情という言葉が忘れ去られつつある時代、まだまだ世の中も捨てたもんでもないようだな。私はこの乞食に共感を覚えた。
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電脳乞食 | 「乞食と言えど、ただ物を貰うだけじゃないんじゃよ。 |
| 『良い物を少しでも安く』。消費者の本音じゃろう?」 |
もんど | 「うむ。確かに私もそうだ」 |
電脳乞食 | 「そうやって手に入れた物は、良い物だから皆にも紹介する。 |
| くださった企業の宣伝にもなる。一石二鳥じゃろう?」 |
もんど | 「確かに一理あるな」 |
電脳乞食 | 「感心ばかりしとらんで、お前さんもやらんかい!」 |
もんど | 「私が・・・でござるか?」 |
電脳乞食 | 「お前さんも人の為に働いとるんじゃろ? |
| 乞食の心ぐらい分からんでどうする!」 |
かくして私は『電脳乞食』殿に弟子入りをした。師匠の教えを私が実践するのだ。また、聞けば師匠は『ホームページ』の選考会でグランプリを獲ったお方とか。大変な所に弟子入りをしたものだ。さぁ、どうなることやら・・・。
電脳乞食 | 「そうそう、長屋の乞食仲間にも会っていきなされ」 |
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